■ ID | 231 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 未利用植物バイオマスの可溶化に基づく硝酸汚染地下水の脱窒 |
■ 著者 | 吉本正和
早稲田大学理工学部 佐々木弘 早稲田大学理工学部 金主鉉 埼玉県環境科学国際センター 高橋基之 埼玉県環境科学国際センター 須藤隆一 埼玉県環境科学国際センター 李容斗 韓国済州大学 |
■ 出版元 | (社)日本水環境学会 |
■ 出版年 | 2003 |
■ 誌名・巻・号・年 | 第38回日本水環境学会年会、平成16年3月17日 |
■ 抄録・要旨 | 本研究では、循環・省エネの観点から、未利用植物バイオマスを炭素源かつ微生物付着担体として硝酸汚染地下水の脱窒に活用する方法に着目した。植物バイオマス中のセルロース等は加水分解により徐々に糖化されるため、外部から炭素源を供給することなく硝酸性窒素を除去することが可能になると考えられる。本研究では、上向流式植物充填カラムを用いて、水温18℃の条件下における実硝酸汚染地下水の脱窒について実験的検討を行った。
滞留時間12hrにおけるNO3-N濃度は平均で4.69mg/Lであり、除去率は約60%であった。このときの処理水DOCは2.0mg/L前後と低濃度で維持された。一方、リン添加後の25〜34日までの処理水NO3-Nは0.3mg/L以下とほぼ完全なNO3-N除去が確認され、植物バイオマス利用反応系においても、リンは可溶化及び脱窒の制限因子として重要なパラメータであることがわかった。過剰な可溶化抑制といった観点から、適正添加制御を行えば、水量負荷増大が期待できると考えられた。 |
■ キーワード | 植物バイオマス、硝酸性窒素、地下水汚染、セルロース、脱窒 |
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